ハーモニー
これは凄い小説。面白いしかっこいいし、圧倒された。
SFの王道、醍醐味っていう感じの、「人間とはなにか?」
と考えさせられる。それでいてエンターテイメントとして面白い、凄い。
ところどころのフレーズも、凄いかっこいい。
こうして歴史が伸びてゆけば伸びてゆくほど、学期内という物量的な限界のために、
多くの歴史がどんどん圧縮されていく。千年後の歴史の授業を想像して、とミァハが入っていたのを思い出す。わたしたちなんて一分扱われればいいほう。これほどなにもない時代はすっ飛ばされても仕方ない。歴史が無限に伸びていき、わたしたちの時間は要約され、更に要約され、やがて圧縮されすぎて消えてしまう。
いいなぁ。