2014-01-01から1年間の記事一覧

秋月記 葉室麟

淡々としながら物語のある時代小説。 読んでいて贅沢な感じ。 秋月記 角川文庫 作者: 葉室麟 出版社/メーカー: KADOKAWA / 角川書店 発売日: 2012/10/01 メディア: Kindle版 この商品を含むブログを見る

アムリタ 野崎まど

映画を撮る大学生のお話。 一見普通の学生青春ラノベっぽいけけど、内容はSF感がすごいあって、面白かった。 終盤の疾走感が凄い。 [映]アムリタ メディアワークス文庫 作者: 野崎まど 出版社/メーカー: KADOKAWA / アスキー・メディアワークス 発売日: 20…

ニッケルオデオン 道満晴明

不思議な童話のような、ショートストーリー集。 すごいきれいな、すこし不気味なおはなし。面白い。 「赤」のファニーゲームっていう話がすごく好き。 ニッケルオデオン 赤 (IKKI COMIX) 作者: 道満晴明 出版社/メーカー: 小学館 発売日: 2012/01/30 メディ…

アルキヘンロズカン しまたけひと

四国八十八箇所のお遍路の本 お遍路って面白い文化だなと思う。 アルキヘンロズカン : 上 (アクションコミックス) 作者: しまたけひと 出版社/メーカー: 双葉社 発売日: 2013/02/12 メディア: Kindle版 この商品を含むブログを見る アルキヘンロズカン : 下 …

34歳無職さん いけだたかし

KADOKAWA祭りでKindleでお安かったので読んでみた。 ゆったり淡々とした感じがなんかよかった。 34歳無職さん 1 (コミックフラッパー) 作者: いけだたかし 出版社/メーカー: KADOKAWA / メディアファクトリー 発売日: 2013/06/27 メディア: Kindle版 この商…

眠たい奴ら 大沢在昌

ハードボイルドエンタメ小説。 面白かった。 眠たい奴ら (角川文庫) 作者: 大沢在昌 出版社/メーカー: 角川書店 発売日: 2000/10 メディア: 文庫 この商品を含むブログ (3件) を見る

晩酌パラダイス ラズウェル細木

文章で いろいろ美味しそうなお話。 晩酌パラダイス―今宵も酔いし、美味し、楽し 作者: ラズウェル細木 出版社/メーカー: 幻冬舎 発売日: 2010/07 メディア: 単行本 購入: 1人 クリック: 4回 この商品を含むブログ (2件) を見る

ぼんくら 宮部みゆき

安心の面白さ。 主人公の細かいことを気にしない性格がいい。 ぼんくら(上) (講談社文庫) 作者: 宮部みゆき 出版社/メーカー: 講談社 発売日: 2004/04/15 メディア: 文庫 購入: 4人 クリック: 49回 この商品を含むブログ (166件) を見る

勝手にふるえてろ 綿矢りさ

内容はどこにでもありそうな普通の恋愛のお話だけど、 文章がすごく上手で、一文が長いんだけどリズムよく読める感じが 素敵に感じた。面白かった。 勝手にふるえてろ (文春文庫) 作者: 綿矢りさ 出版社/メーカー: 文藝春秋 発売日: 2012/11/16 メディア: Ki…

評価と贈与の経済学 内田樹,岡田斗司夫

内田さんと岡田さんの対談 贈与がこれからのキーワードになる。コミュニティを作ることが必要とのこと。 ネットカフェ難民として1日1500円、月4万5000円支払っている人が 4人集まれば都内でも部屋は借りられるが、一緒に部屋を借りないか、 と言え…

野崎まど劇場 野崎まど

すげー 笑ったぁ。面白過ぎる。 王座戦の話は反則的に面白すぎた。 独創短編シリーズ 野?まど劇場 (電撃文庫) 作者: 野崎まど,森井しづき 出版社/メーカー: アスキー・メディアワークス 発売日: 2012/11/09 メディア: 文庫 購入: 3人 クリック: 21回 この商…

橋本治という立ち止まり方 橋本治

なんかもうどうしようもないことになってる日本について、 難しいからよくわからないとぶん投げている感じだけど、 それがまた考えの深さを感じる。 面白い。 橋本治という立ち止まり方 on the street where you live 作者: 橋本 治 出版社/メーカー: 朝日新…

日本のいちばん長い日 半藤一利

終戦までの24時間を、終戦の合意をするまでと、 陸軍でおこった反乱事件との軸で書いたもの。 迫力のある文章で、読んでいて面白い。 読み終わって思うことは、敗戦したんだなぁという感慨。 日本の暑い夏には、かつてあった戦争について考えさせらえる。 …

利休にたずねよ 山本兼一

だんだん過去にさかのぼっていく形式が面白かった 。 淡々とした語り口で、こちらが想像させられる感じ。 天下を取ってからの秀吉の王様っぷりが山田風太郎の妖説太閤記を思い出させた。 利休にたずねよ (PHP文芸文庫) 作者: 山本兼一 出版社/メーカー: PHP…

リブート! 福田和代

システム屋さんのお話。 ものすごく引き込まれて、おもしろかった。 リブート! 作者: 福田和代 出版社/メーカー: 双葉社 発売日: 2011/07/20 メディア: 単行本(ソフトカバー) 購入: 4人 クリック: 38回 この商品を含むブログ (9件) を見る

松本清張傑作選 黒い手帖からのサイン―佐藤優オリジナルセレクション

松本清張の短編セレクション。 どれも面白かったが、特に「張込み」「捜査圏外の条件」「点」がよかった。 語り、文章がいいし、最後の終わり方が意味深げで素敵。 松本清張傑作選 黒い手帖からのサイン―佐藤優オリジナルセレクション (新潮文庫) 作者: 松本…

そうざい料理帖 巻1

四季のおいしそうな料理。 冬のが美味しそうだった。 そうざい料理帖 巻一 (平凡社ライブラリー) 作者: 池波正太郎 出版社/メーカー: 平凡社 発売日: 2011/01/08 メディア: 単行本(ソフトカバー) 購入: 4人 クリック: 10回 この商品を含むブログ (9件) を…

ここは退屈迎えに来て

このサイトを見てから、読みたいなと思っていて、面白かった。 国道沿いの「退屈」について――『ここは退屈迎えに来て』 - シロクマの屑籠 読んだあとの感想としては、 自分のよく知っている郊外の生活の感じが読めて嬉しい。 一般的、普遍的ではなくて、 具…

新・帝国主義の時代 - 左巻 情勢分析篇

現在は帝国主義の時代であり、帝国主義は周辺からの収奪を行う その中で日本はどうあるべきか、世界の現状はどうか。 新・帝国主義の時代 - 左巻 情勢分析篇 posted with amazlet at 14.03.22 佐藤 優 中央公論新社 売り上げランキング: 112,337 Amazon.co.j…

世界史の誕生 ――モンゴルの発展と伝統

西洋史、東洋史をモンゴルから繋ぎ合わせようとした試み。 海洋国家(イギリス、アメリカ)と大陸国家の2つがあり、 海洋国家が反映しているという着想がなるほどと感心。 世界史の誕生 ――モンゴルの発展と伝統 (ちくま文庫) posted with amazlet at 14.03.…

TPP亡国論

TPPの論議が再開されている中で読んでみたけど、面白かった。 TPP参加のメリットってあまり無いように思う。 P.200 日本の農産品を輸出しようという農業改革論者たちも、貿易戦略の本質をわかっていません。 彼らが輸出を推奨する高付加価値・高品質の農産品…

おそろし 三島屋変調百物語事始

物語、語ることによる鎮魂のはなし。 時代物なんだけど、真に迫る感じがあっておもしろかった。 所々にはっとする文章があって、さすが。 「さても面妖なお話だよね。夢見が悪くなりそうだけれど、でも、怖いというよりは、あわれだねぇ」 「――お彩さんです…

この世でいちばん大事な「カネ」の話

貧困が再生産される ちょっと悲しい話。 初めてkindleで読んだけど、快適に読めて便利だった。 この世でいちばん大事な「カネ」の話 (角川文庫) posted with amazlet at 14.02.16 KADOKAWA / 角川書店 (2012-10-01)売り上げランキング: 172 Amazon.co.jpで詳…

ゆたかな国をつくる

官僚主導による弊害について書いてある本。 水俣病に関する記述は迫力があった。 ゆたかな国をつくる―官僚専権を超えて posted with amazlet at 14.02.16 宇沢 弘文 岩波書店 売り上げランキング: 588,103 Amazon.co.jpで詳細を見る

交渉術

交渉術の話というよりは、佐藤さんが外務省勤務だったときの 官僚や政治化とのかかわりや、北方領土返還交渉に関する本。 交渉術 (文春文庫) posted with amazlet at 14.02.12 佐藤 優 文藝春秋 (2011-06-10)売り上げランキング: 43,635 Amazon.co.jpで詳細…

八月の博物館

エジプトの発掘作業と過去の博物館と作家とのお話。 人間であることはどういうことか、というテーマが少しだけ感じられた 八月の博物館 posted with amazlet at 14.01.25 瀬名 秀明 角川書店 売り上げランキング: 866,338 Amazon.co.jpで詳細を見る

ユートピスティクス

現在をこれまでの世界システムの正統性が失われて、 新たなシステムが構築されようとしてる転換期として議論をすすめる。 薄い本だけど、おそらく重要なことが書かれているのだろうとは感じたものの 予備知識が足りなくて正直あまり理解できなかった。 P.98 …

歴史と外交─靖国・アジア・東京裁判

靖国・慰安婦問題・韓国・台湾・原爆投下・東京裁判について それぞれ章立てがされ、外交官だった著者の知識と考えが記された本。 元外交官としての現実的なバランス感覚が感じられるなかで、 歴史問題や現在の状態についてがわかりやすく記述されていて、 …