ユートピスティクス

現在をこれまでの世界システムの正統性が失われて、

新たなシステムが構築されようとしてる転換期として議論をすすめる。

薄い本だけど、おそらく重要なことが書かれているのだろうとは感じたものの

予備知識が足りなくて正直あまり理解できなかった。

P.98

少なくともこの2世紀間の世界の安定にとって主要な支柱であった

進歩の必然性というイデオロギーが正当性を喪失したことである。

わたしたちはとりわけ非中核地域(それはかつての第三世界のみならずかつての社会主義圏を含む)

において、非常に強い運動が資本主義経済社会の基本的根拠、すなわち社会組織の統治原則としての

無限の資本蓄積を全面的に拒否しているのを見るだろうし、またすでに見ているのである。

 

ユートピスティクス―21世紀の歴史的選択
イマニュエル ウォーラーステイン
藤原書店
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